「学生はお金にこだわらないで、人を喜ばせる経験をしよう。」
そう語ってくれたのは「ふりかけ.com」さん。
「学歴・大企業への就職・収入」そんなことを気にしがちな社会。
しかし同時に、そんな流れに逆らって「新卒でフリーランスになる人・無職で生きている人・学校退学して海外へ飛び立つ人」そんな人たちも増えてきました。
このように、対照的な存在を知ってしまった今の学生たちは、
「どっちが幸せな道なんだ」
「自由にも憧れるけど、結局は就職した方がいいのかな」
そんな風に悩んでしまう人も多いんじゃないでしょうか。
今回のインタビューでは22歳中卒フリーターの「ふりかけ.com」さんにお話を伺ってきました。
【りょう。(通称:ふりかけ.com)】22歳中卒。アルバイトで生計を立てながら、ユニークなイベントの企画・運営を行う。
目次
ふりかけ.comさんの現在:イベントは「楽しい+需要」

まずは、メインの活動であるイベントについて聞いていきたいんですが、具体的にはどんなイベントを企画されてるんですか?

そうですね、特に決まったテーマがあるわけではないんですけど、料理対決だったり、レイブ、ヒッチフラッグって感じでいろんなイベントを開催しています。

(おっと、初耳な単語が2つも出てきた。)
あの、レイブとヒッチ…

ヒッチフラッグ!


って何ですか?

「レイブ」は、簡単に言うと一夜限りのライブです。会場を用意して出演者を呼んでって感じで。
「ヒッチフラッグ」は名前の通りで、ヒッチハイク×ビーチフラッグです。
まず一つの地点にフラッグを置いておいて、そこから同距離の3地点に別れて、ヒッチハイクで帰ってきてフラッグを先にとった人が勝ちっていう競技です。

なるほど、なんだか楽しそうですね。
最初にテーマがないって言ってましたけど、実際に企画しているイベントには軸や目的があったりするんですか?

まあ軸というか、「自分たちの楽しさ+友達からの需要」を優先してイベントを企画しています。
周りに機材を持ってる友達がいたり、料理が好きな友達がいたりするんで、その需要に答えて且つ自分も楽しいみたいな。

あ〜いいですね!自分も友達もハッピーになれますね。
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ふりかけ.comさんの過去:趣味で作った旅のしおり・旅のアルバム

なんとなく今やってるイベントについて分かってきたので、そうやってイベントを始めたきっかけは何だったんですか?

元をたどると、友達と旅行するときに勝手に旅のしおりを作ったんです。そして、旅行の後には写真や動画をまとめてアルバムを作ったりしてました。
それ自体も楽しくて、さらにそれを友達に送ると喜んでくれたんです。

たしかにそうやって思い出をまとめてくれると嬉しいですね。

そんなことをしてると「普通に遊ぶより、こうやって誰かに喜んでもらえることをやった方が楽しいな」って思うようになったんです。


なるほど。(「好きを仕事に」に近い何かを感じる)
でも、誰かが喜んでくれることならイベント以外にも何かあったと思うんですけど、なぜイベントを選んだんでしょう。

それはですね、以前にイベントのスタッフとして受付をする機会があったんです。そのイベントはかなり大きな会場で、30万円弱ぐらいの費用がかかっていました。
そんなイベントの受付をやりながら主催者を見ていると、そのイベントのやり方とか実業家感みたいなものに「すごいキラキラしてるな」と思ったんです。それで面白いな、楽しそうだなと思ってイベントを始めました。

つまり、「もっと人が喜んでくれることがしたい」って思ってるときにイベント主催者のキラキラとした姿を見て、2つを掛け合わせたって感じなんですね。
ふりかけ.comさんの未来:表現する若い芽を育てたい

ここまでで過去と現在について聞いてきましたが、最後に未来のことを聞かせて欲しいんですが、イベントの開催を通して最終的にやりたいこと・なりたい姿のようなものはありますか?

最終的なことはまだ全然定まってなくて、伏線を張り巡らせてるだけなんですが、1つあるとすれば「若い芽を育てたい」と思ってます。


ほぉ、と言いますと…。

例えばイベントのオープニングアクトで、ダンスの練習してる子に発表の機会を与えたり、手芸工作をやってる子の作品を開催したフリマに出したり。そうやって箱を用意して、みんなの得意分野を引き出したいですね。

あー、めちゃめちゃいいですね!
そう思うようになったのは何かあったからなんですか?

そうですね、僕自身、趣味でギターをやってたんですけど部活もやってないから、ライブの機会もなかったんです。家で弾くだけで、ライブしたいと思ってもできなくて。「ライブ出ない?」って言われたらもちろん喜んで出てました。
そんな風にいろんな分野で、表現できる場に飢えている子も多いと思うんです。そんな子たちに表現の場を与えて、表現する楽しさを知って欲しいなと思うんです。

なるほど、自分ができなかったからこそ、同じ思いはしてほしくないんですね。
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最後に一言:お金より大切なもの

最後に、中卒で周りとは違う人生を送ってきた「ふりかけさん」の観点から、学生へ向けて何かアドバイスをお聞きしたいです!

まとめで使われそうな一言ですね(笑)
人を喜ばせることって脳科学的にもいいらしいんですけど、実体験からも楽しいなと思うんです。しかもそういう時ってみんな目を輝かせてる気がするんです。
そういう「人を喜ばせたい!」っていう思いがなんだかんだ幸せかなと思います。金持ちで生活水準が高いからって僕より幸せそうだとも思わないですし。

つまり、お金にこだわらずに、人を喜ばせる経験をしてみてもいいかもね!って感じですね。

そうですそうです!

ちなみに、中卒ならではの後悔とかってありますか?

あ、それは1つだけあります。

何でしょう。

女子高生と青春できなかったことです…。

(笑)
逆にそれだけなんですね!

そうですね〜。むしろ自分だけ違う道に来れたっていうのは誇りですね。

というわけで、「ふりかけ.com」さんに過去のきっかけから現在の活動、将来の目標をお聞きしました。
中卒で就職せずアルバイトで生活している「ふりかけさん」でしたが、話している時はめちゃめちゃ楽しそうでした。若い芽を育てたい話しをしてるときなんて特に。
人を喜ばせることの楽しさ、感じてみたいですね…。
ふりかけ.comさんが気になった方はぜひ、彼のInstagramをチェックしてみてください。
ふりかけ.comさんのインスタグラムはこちら。